楽天山本大明捕手(24)が8日、初の1軍戦出場に向け、きっかけをつかんだ。高卒6年目で勝負の年だった今季も1軍昇格はならず。「途中でもうダメかなと思ったこともありました」と振り返ったが、「シーズン後半から調子が良くなったんです。(打撃コーチの)田代さんに言われて、がに股で構えてから、良くなったんです」と明るい兆しをつかんだ。打撃力を買われ、2軍戦では9試合に三塁で出場。打率2割7分の成績を残し、秋季キャンプへの切符をつかんだ。

 昨年の同時期は仙台・泉で残留組だった。今年2月のキャンプも2軍調整。「監督から名前も覚えられてないかもしれないです」と苦笑いで話すが、今キャンプでは星野監督が見守る中、必死にアピールを続ける。11日には練習試合が予定されており「出られるかわからないですけど、チャンスなので、最高の結果を残したい」。全力で打席に集中する。【斎藤庸裕】