ソフトバンク王貞治球団会長(72)が9日、オリックスからFA宣言する寺原隼人投手(29)の獲得交渉に出馬も辞さない姿勢を示した。「とりあえずはフロントがいろいろ進めていくことだけど、出る必要があれば出ますよ」と明言した。寺原のFA申請手続きは完了しており、14日にコミッショナーからFA選手として公示される。ソフトバンク移籍は決定的な状況だが、熱意を示すため、交渉解禁の15日にも王会長が直談判する可能性はある。

 寺原への愛着は深い。ダイエー監督時代の01年ドラフトでは1位指名で巨人、中日、横浜と指名競合しながら当たりくじを引いて交渉権を獲得。新人年は寺原フィーバーに沸いた。「九州出身だし、持ってる力を出せばいいピッチャーだからね。ウチも去年やられてるでしょ」と王会長。11年シーズンには寺原に1完封を含む2勝を献上している。先発陣の整備が課題となる今オフ、まずは寺原の古巣復帰に力を注ぐ。