阪神が獲得を目指している前ヤンキース五十嵐亮太投手(33)に背番号「53」を用意していることが10日、分かった。ここまで五十嵐に関しては水面下で交渉を進めてきたが、早ければ、来週中にも再び交渉を行って合意を目指す方針。そこで、投入されるのが、09年に引退するまで赤星憲広氏が背負った「53」だ。球団首脳は「空き番号だし、準備している」と明かした。
赤星氏が着けていた「53」は阪神にとって重みのある番号だ。リードオフマンとして5度の盗塁王を獲得するなど03年、05年のリーグ優勝に貢献。特に03年には優勝が決まった9月15日広島戦でサヨナラ打を放った。球団は何度か1ケタ番号への変更を打診したが、赤星氏が拒否して入団時の番号にこだわりを示した。それだけに09年に引退した後、今シーズンまでの3年間は誰も着けていなかった。
ただ、球団側はここまでに五十嵐がヤクルト時代に12年間、背負った「53」に深いこだわりを持っているという情報をキャッチした。赤星氏引退後は、ふさわしい選手が出現するまでは空き番号にしておくという方針を貫いてきたが、ポスト球児として、リリーフ陣の中心となり得る右腕に用意する決断を下した。
五十嵐に対しては、楽天、ソフトバンクなどが獲得に動いているとみられる。阪神にとっても、FAでのメジャー挑戦が決まった藤川の穴を埋める存在として絶対に獲得したい選手。中村GMは来週中の交渉について「あるとも、ないとも言えない」と含みを持たせている。他球団を上回る条件はもちろん、ファンに絶大な人気を誇る赤星氏の背番号をも用意し、五十嵐獲得へこぎつけるつもりだ。




