【台中(台湾)11日=広瀬雷太】「メード・イン・ジャパン」で世界制覇だ!

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表の山本浩二監督(66)は、既に代表辞退を表明しているダルビッシュ(レンジャーズ)に加え、岩隈(マリナーズ)から辞退の連絡があり、黒田(ヤンキースFA)の招集も厳しいとの見通しを示した。メジャー組全滅の事態も視野に入れ、楽天田中将大投手(24)を中心とした「純国産」の侍ジャパンで大会に臨む構想を明かした。

 侍ジャパンのエース候補が次々と構想から外れていく。既に不参加を表明しているダルビッシュに続き、岩隈の辞退も判明した。態度を明らかにしていない黒田の招集は何としても実現させたいところだが、色よい返事はもらえていない。山本監督は「今年あれだけ頑張って投げたわけやから、相当な疲労が残ってるはず。(黒田の招集は)一番、難しいやろ」と、明かした。

 過去2大会の連覇は、大リーガーの力なくしては達成できなかった。しかし、世界一への夢を諦めるわけにはいかない。山本監督は厳しい現実から目をそらすことなく、前を向いた。

 山本監督

 彼らの事情は理解できるし、もともと(メジャー組の不参加は)想定している。投手陣に関しては「メード・イン・ジャパン」で戦う、ということや。

 日本国内にも、大リーガーに引けを取らない才能があふれている。山本監督は巨人内海と杉内、中日吉見、ロッテ成瀬らの名前をスラスラと挙げた。「マー君とかマエケンとか、あの世代にも頑張ってもらわないと」。大リーガー不在の侍ジャパンの中心は、楽天田中と広島前田健ら若い世代に託すつもりでいる。

 やはり、田中が投手陣の柱としてキーマンになりそうだ。先発の駒がそろった場合は、日本代表が抱える悩みの種でもあるストッパーとしての起用も検討している。山本監督も「前回大会のダルビッシュのように」と、そのプランを認めた。田中には外国人のパワーに真っ向から対抗できる直球、空振りを取れる変化球もある。何より「性格が抑え向き」と、強敵が相手でも1歩も引かない闘争心を評価している。

 投手陣だけではない。イチロー、青木ら野手組も招集できる見通しは立っていない。当面は選手選考で悩み続けることになりそうだが、山本監督は「前に前に向かっていくしかない」と、言葉に力を込めた。