広島堂林翔太内野手(21)が19日、クラッチヒッターに生まれ変わる決意を語った。日本代表として参加した18日の強化試合キューバ戦(札幌ドーム)で、8回に代打で中越え三塁打。一夜明け、「今までになかった自分が出せた」と話した。今季は得点圏打率が12球団最低だったが、チャンスを生かすきっかけを、しっかりとつかんでいた。

 キューバ戦から一夜明けても、興奮冷めやらなかった。堂林は、持ち味のフルスイングで放った代表初安打となる三塁打を振り返ると、自然と笑みがこぼれていた。

 「今までになかった自分が出せた。久々に手足が震えていたんですけど。今季はチャンスでもあまり打てず、本塁打もソロばかりだったので。これからに、つながると思います」

 レギュラーを獲得し、オールスターにも出場するなどスポットライトを浴び続けた今シーズンだったが、モヤモヤが募っていた。華やかイメージとは裏腹に、今季の得点圏打率は規定到達者中12球団ワーストの1割9分2厘。さらに、本塁打もチームトップの14本を放ったが11本がソロ本塁打と、けっして勝負強いとは言えない内容だった。それだけに、代表での一打でつかんだ手ごたえは大きかった。

 今季最後の実戦で得たものはそれだけではない。1死三塁となり、3番坂本の犠飛で生還。三塁ベース上で、球界屈指の勝負強さを誇る坂本がチームに与える安心感を感じ取っていた。

 「坂本さんの雰囲気が全然違ったんです。オーラというか。ホームにかえれるだろうなというのが、ありました。それで、簡単に犠飛を打ちますから。いつかは自分もそうなりたい」

 まだまだ発展途上。9回1死一、三塁で回ってきた第2打席では空振り三振に倒れている。「今の僕らしいです」と苦笑いしたが、「転がせば何が起こるか分からない」と、150個喫した三振の削減にも取り組んでいく。当たれば怖い男ではなく、ここ一番で頼りになる男へと生まれ変わる。【鎌田真一郎】