楽天嶋基宏捕手(27)が、日本代表対キューバ代表の強化試合を終え、充実した表情を見せた。18日の2戦目に「8番捕手」でスタメン出場。6回裏までマスクをかぶり、4投手を無失点に導いた。一夜明けた19日、札幌から仙台へ移動し「疲れました。でも、楽しかったです」と笑顔で振り返った。

 3月の本戦メンバー入りへアピールはここしかなかった。「本戦でメンバーに選ばれたい。この強化試合に選ばれてなかったら(自分の)本戦メンバー入りはない」と話していた。阿部に次ぐ2番手捕手の座をものにするチャンス。1戦目でライバルの西武炭谷が本塁打を放ち先を越されたが、「楽天でやっている時と同じようにプレーをしたい」と自分のできることに集中した。1打数無安打も四球と犠打でチームプレーに徹し、山本監督の目指す「つなぐ野球」を実践。楽天の代表として、嶋の100%の力を発揮した。【斎藤庸裕】