日本ハム栗山英樹監督(51)が19日、早くも来季4番に中田翔内野手(23)を指名した。都内にある日本ハム本社でオーナー報告を行った後、報道陣に囲まれ「(仮に)松井秀喜が来ても、4番は翔なんだよね」。18日の日本代表戦(札幌ドーム)で、地元への配慮もあり糸井が侍ジャパンの4番に座ったが、栗山構想で「4番中田」は不動だった。

 今季は全試合で4番を任せ、若き主砲の成長は手に取るように実感。「悔しがり方が自分が打てないというのものから、チームを勝たせられないという悔しさに変わってきた」。最終的にリーグ最多の勝利打点17と勝負強さを発揮した中田は、指揮官が求める4番像に近づき、信頼も揺るぎないものに変わった。

 オーナー報告では、小林オーナーからは「リーグ優勝、ありがとう」と笑顔で出迎えられた。栗山監督は「最後は、ああいう終わり方をしてしまって。来年取り返せるように、頑張ります」と、あらためて日本一奪還を誓った。頂点への再挑戦も、4番中田で勝負する。