日本ハム栗山英樹監督（５１）が、ドラフト１位指名した花巻東・大谷翔平投手（１８）との初の直接交渉でサプライズ予告をした。球団は２６日に岩手・奥州市内で、同監督と山田ＧＭ、大渕スカウトディレクターで、本人を含めた大谷側と交渉すると発表。栗山監督は言葉と姿勢で伝える熱意以外に「用意しているけれど、それは秘密！」と、心変わりさせるための何らかのアイテムの投入を示唆した。

　メジャー志向が強い、最速１６０キロ＆高校通算５６本塁打の大器を口説くための決意は強かった。「純粋な１８歳に、自分の心をちゃんと伝えられるか分からないけれど、それが一番の大きなオレの使命」。ほのめかした“プレゼント”のほかに「一緒にやりたいということを伝えるだけ。そこからがスタート」とストレートに訴えかけ、大谷の心を動かすつもりだ。

　才能豊かで面識もある大谷を思うからこその親心も伝える。「プロの世界は厳しく、生半可な世界ではない。野球人として世界に羽ばたいていくためには、いろいろな野球を知っておいた方がいい」。同席できなかった２日の交渉では「大谷君へ

　夢は正夢

　誰も歩いたことのない大谷の道をつくろう」との直筆メッセージ入りのボールを贈った。米球界へ挑戦し、成功するという将来展望が大谷の野望。日本ハム入団が、その夢をかなえる土台になると、熱血指揮官は訴える。