藤浪くん、伸び伸びやってくれ!
阪神能見篤史投手(33)が21日、ドラフト1位の大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(18)に優しくエールを送った。都内ホテルで行われた「2012
プロ野球コンベンション」に参加し、最多三振奪取投手賞を表彰された左腕。大黒柱が、ドラフト最上位の後輩となる藤浪の大成を願った。
表彰式の直前。スーツをビシッと決めた能見は、柔らかな表情で黄金ルーキーを気遣った。虎投の大黒柱から、後輩となる18歳に優しいエールが送られた。
能見
右と左で違うんで、どうこうはない。僕が頼られることはないと思いますけどね。いいところを伸ばせばいい。
ドラ1藤浪は高校3冠投手。4球団競合の末に人気球団に入り、怪物右腕への注目度は高まるばかりだ。あらゆる人間から、あらゆる言葉をもらうだろう。そんな状況下でも長所だけは忘れないでほしい、と間接的に言葉をかけた。
能見自身、04年ドラフト自由枠で入団。周囲からの期待度は身をもって経験している。「マスコミの多さが大変。注目される分、大変だと思う」。早くも藤浪を思いやる姿勢に、投手陣リーダーとしての自覚がにじみ出る。
絶対的守護神の藤川がメジャー挑戦を決意。能見は誰もが認めるエース格ながら「ポスト球児」の有力候補に挙がっている。18日の「阪神巨人OB戦」参加後には、守護神転向プランについて「ノーサンキューですね。やったことないし、未知数ですから。やりません」と先発への強いこだわりを明かした。一方で広い視野でチーム全体を見渡した時、軟化したとも受け取れる複雑な思いも見え隠れした。
能見
(来季のポジションは)まだ何も言われていない。いずれ分かること。どこかで話があるかもしれませんけどね。気持ちはね…。ただ、チームのためになるのであればね。
現時点では現有戦力の中からリリーフ陣を再構築する方向。有力候補の1人になる能見と首脳陣が、来季の役割について直接会談する可能性もある。先発か守護神か。いずれにせよ、大黒柱を任される現実に違いはない。スーパールーキーが加入する投手陣。力強くけん引する先頭には、やはり能見がいる。【佐井陽介】



