中日高木守道監督(71)が、エース吉見のWBC本大会派遣に難色を示した。22日、ナゴヤ球場で秋季練習を視察した同監督は「投げとらんのやない?

 2、3月にできる?

 他にピッチャーがおるんやない?

 故障上がりを使うのは監督としては不安」と、首をかしげて、疑問を呈した。侍ジャパンは大リーガーの相次ぐ不参加もあり、国内選手だけで編成する。日本代表の山本監督は、これまで吉見について「万全なら当然入ってくる」と期待感を口にしたことがあった。

 吉見はシーズン終盤に右肘を負傷し、肘頭骨棘(こっきょく)骨折と診断された。今月12日には故障後初めてブルペン入りするなど順調に回復はしているものの、高木監督にとっては来季の開幕に間に合うかが心配。この日はWBCの開催時期についても「シーズン終了の時期しかないでしょ。その時期だったら、選手の体調もいい」と持論を展開した。