良太記者がスクープ取材に成功!?

 阪神新井良太内野手(29)が22日、「2012年度

 ジョージア魂賞

 年間大賞発表/表彰式」に参加した。大賞に選ばれた巨人坂本から、今季セ・リーグMVPに輝いた阿部の打撃極意を聞き出した。

 都内ホテルの会場。良太は記者に変身し「ネタ元」に突進した。ノミネート選手が多数いる中、標的は巨人坂本だ。打率、打点の2冠を制した阿部の打棒に関する「裏取り」にせっせと励んだ。

 新井良

 打撃の際、何を考えているのか。阿部さんは何を意識して、どういう教え方をするのか。やっぱりそうか、と納得する部分があった。1個試してみたいモノがある。フォームというか、ちょっと…。見たら分かると思う。

 坂本はグアム合同自主トレで阿部の師事を受ける1人。球界屈指の打撃力を誇るスーパー捕手は、新井良も憧れる強打者の1人で、中日時代から阿部モデルのバットを使用するほどだ。

 研究は打撃だけにとどまらない。今オフも年末の熊本で中日井端と合同トレを行う見込み。今季ゴールデングラブ賞に輝いた名手から守備力向上のヒントを探す。「自分は送球が良くないので、足の運び方、送球も。自分はセンスがない。練習で体に染みこませないと」。

 三塁を争う新助っ人コンラッドが熱血漢だと知ると「声枠の座が危ないな」とニヤリ。「自分は声枠。まだ誰かを対象にできる選手じゃない。まずは自分のパフォーマンスを上げること」。脇目も振らず教材学習に没頭し、内野戦争に勢いよく飛び込む。【佐井陽介】