楽天田中将大投手(24)らを中心として結成される「88年会」が、来年1月5日に始動することが、24日までに決まった。1988年生まれのプロ野球選手を集めた「88年会」。今オフから、東日本大震災の被災地支援活動を予定しており、年明け早々に宮城・仙台市内のスポーツ施設で約300~400人の子どもたちと野球を通じて触れ合う。

 田中とともに「88年会」の中心となる巨人坂本、沢村、広島前田健に加え、日本ハム斎藤ら約30人が参加する。社会全体に与える影響も大きいスター選手が被災地に元気を届けるために集結。震災後から田中が「復興には向こう何年という時間がかかると思います」と話していたように、未曽有の被害の記憶を風化させてはいけないという意味もある。「88年会」の活動計画に携わる担当者は「単年で終わらせてはいけない。10年くらい続ける覚悟でやっていきます」と話し、地道に活動していく予定だ。

 24日楽天ではファン感謝祭が行われ、田中は「寒い中集まってくださって、来シーズンもファンの方々の期待に応える成績を残さないといけない」と気を引き締めた。来年3月にはWBCの本戦も始まる。その中心となる88年世代が、被災地支援でも先頭に立つ。【斎藤庸裕】