広島今村猛投手(21)が26日、広島市のマツダスタジアム内で契約交渉を行い、3000万円増の推定年俸5000万円で一発サインした。今季はチーム最多となる69試合に登板して2勝2敗4セーブ、防御率1・89の成績を残した。セットアッパー、抑えとしてフル稼働して、前田健に次ぐ評価を得た。来季は防御率0点台とチームをCS進出へ導くことを誓った。

 会見場に入った瞬間、今村は最前列に陣取ったマエケンに思わず苦笑いした。一方で3000万円増の年俸5000万円で一発サインした日に、早くも来季を見据えていた。

 「実際、防御率0点台ができないことはないと思う。今年も(巨人)山口さんもいるし、毎年出ている」

 今季ホールドポイント(HP)でトップの47だった巨人山口の防御率0・84を引き合いに出した。自身は69試合に登板してHPが28で1・89。まだまだ、上を目指せると踏んでいる。

 自分の数字がよければ、チームの成績もよくなるはず。昨季、今季とチームは9月以降に失速して、CS進出を逃した。「(自分がよければと)そう思います。8、9回の投手が安定した投球をすれば、チームはもっと強くなると思う」。念願の優勝、CS進出へ思いを巡らせた。

 今季は29試合連続無失点の球団新記録をマークし、チームでは前田健に次ぐ2番目の評価を得た。鈴木球団本部長は「無失点の試合が多かったことを評価した」とプロ3年目で成長した点を評価する。

 11月にはWBC代表としてキューバとの強化試合にも登板した。来年3月の本戦に名を連ねる可能性も秘めている。「代表になって自分の力がどこまで通用するか見てみたい」と日の丸への思いも強くした。疲労した右腕のメンテナンスもこなしている。直球、フォークなどの変化球を磨いて、チームと代表に貢献する覚悟はできている。【中牟田康】