大声、全力疾走…。阪神和田豊監督(50)が高校野球さながらの言葉を逆襲のキーワードに掲げた。球団納会が26日、大阪市内のホテルで行われた。指揮官が壇上でスピーチ。物語仕立てだった就任直後の昨年とは違い、シンプルなものだった。23日のファン感謝デーで「来季は必ずはい上がる」と誓った。この日も再び言葉を使った。
「この『はい上がる』は悲愴(ひそう)感ではなく、5位からの逆襲。すべて、とにかくチャレンジャーである。そういう気持ちでやっていきたいと思っております。そのためにはまず、ここにいる選手全員がいま一度、原点に返り、大きな声を出し、全力疾走する。そしてはい上がるために、持っているすべての物を出す。そして躍動感のあるチーム作りをしていきたいと思っております」
5位転落という屈辱からの再スタートは簡単ではない。だからこそ原点回帰をナインに訴えた。金本、城島というスター選手が現役を引退。新たなチームを作るために西岡を獲得し、ドラフトで大阪桐蔭・藤浪を引き当てた。和田監督はフレッシュでスピード感ある野球を目指している。そこに大声で活気づくことを求めた。
「引退した金本の言葉。『若いときにもっと練習しておけば良かった』。この言葉の本当の意味をしっかりと考え、また、上に向かって全員一丸となってやっていきましょう。今季の反省を生かして、必ずはい上がります」
金本の金言もスピーチに盛り込んだ。13年の和田阪神は、ガムシャラで泥臭い姿勢を前面に押し出す。高校野球さながらに頂点を目指す。【田口真一郎】



