浅尾が捕手になる!

 中日のセットアッパー浅尾拓也投手(28)が29日、来年1月上旬に予定するグアム自主トレでブルペン捕手を務める考えを明かした。山内壮馬(27)伊藤準規(21)武藤祐太(23)関啓扶(19)の若手投手陣を帯同する予定。自身の調整に力を注ぐだけでなく、リーダーとして若手をビシバシ鍛える。

 常夏のグアムに浅尾のミットの音が鳴り響く。年明けからのグアム合宿について浅尾は、捕手役を買って出る考えを明かした。「受けてるとボールの回転とかが悪かったら、こういうふうになっているという感じでは言える」。若手投手のボールの回転や軌道をキャッチャー目線でチェックする。時間がたっぷりある自主トレで若手と向かい合うつもりだ。

 恒例となったグアム自主トレだが、今回は少し意味合いが違う。昨年は小山ブルペン捕手が同行したが、今回はスケジュールの都合もありブルペン捕手が不在。投球練習をするためには、誰かがマスクをかぶる必要がある。高校時代まで投手と捕手の二刀流だった浅尾が、一肌脱ぐことを決めた。

 自主トレに同行する来季5年目の伊藤は「浅尾さんと練習していると、気づいたことを言ってもらえるし勉強になる。グアムでもボールを受けてほしい」と話す。今季、浅尾からクイックのコツを教えてもらい、自信をつかんだという。

 浅尾はリーダーとして若手を率いる。例年、キャンプを主導してきた井端が今回は途中から参加する。スタートから参加するのは山内、武藤、関を含め5人。最年長の浅尾は「走るのは当然なんですけど、時間もあるのでいろんなことをしたい」と方針を話した。リーダーとして、ブルペン捕手として、チーム浅尾をまとめる。【桝井聡】