中日山本昌投手(47)が29日、WBC日本代表候補の山井大介投手(34)と激励のキャッチボールを行った。中日屋内練習場で使用したのは、山井が手になじませようとしているWBC球。滑りやすく、感覚も違うボールで、今オフ最長の70メートル遠投をこなした。「まだ何人か落とされるんでしょ?

 大介はもちろん、5人全員が最終メンバーに残ってほしいからね」。山井、吉見、浅尾、井端、大島が候補に名を連ねるが、中日勢全員の合格を願った。

 「日本代表は誇りだし、僕も1度でもいいから代表に選ばれたかった」。47歳の現役最年長選手が仲間に託す思いは熱い。「アメリカのボールは縫い目とかも大ざっぱだから気をつけて」。米国での野球留学経験を持ち出す助言も送った。山本自身は今日30日にナゴヤ球場での自主トレを打ち上げ、年明けは実家のある神奈川・藤沢と鳥取で本格始動する。「例年通り、10日ごろにはブルペンに入りますよ」。日本球界初となるプロ30年目へ気合十分だ。【松井清員】