ソフトバンク大隣憲司投手(28)が20日、福岡・芦屋町の芦屋ボートレース場で「イン速攻」を予告した。同場で行われたレース予想のイベントに出演し、インコースが勝ちやすい特性を把握。展開を読んで舟券をぴたりと的中させると、顔を上気させながら「まだ代表候補の段階ですが、僕もWBCではインコースを攻めます。そこがすべての基本になる。イン速攻です」と語った。

 水上の格闘技と呼ばれるレースを観戦して、ひらめいた。この日、12レース中8レースで1コースが1マークの攻防戦を制す「逃げ」という決まり手。イン速攻とも言われ、右打者の懐をえぐるクロスファイアが生命線の大隣も触発された。「国際大会は外角に広いイメージですが、(11月の親善試合)キューバ戦の時も台湾の審判は内角も(ストライクを)とってくれていた。内に投げて打者の足元を動かさないと、チェンジアップも生きません」。ホームベース上に展開させる配球イメージを描いた。

 ちょうど1年前にも同様のイベントで、6艇で争うレースに6枠ある先発ローテーション争いを引っ掛け、「まくり差し」を宣言。自分より内側の艇をまくって先行艇を差すという決まり手になぞらえ、摂津や帆足に話題が先行しても抜き去る自信をみせた。事実、シーズンでは自己最多12勝を挙げた。縁起のいいレース場で、財布とともに?

 3連覇のかかるWBC戦略も膨らますことに成功した。【押谷謙爾】

 ◆イン有利の理由

 ボートレースでは先手を奪うことが大事。インの選手が先に第1ターンマークを回ることで引き波が発生する。2~6コースからスタートする選手は、インからの引き波を越えてターンする必要があるため、スムーズに旋回しにくい。そのため、最初にターンマークを回ることができるインコースが有利とされる。