ソフトバンクのドラフト1位東浜巨投手(22=亜大)がルーキーとして「ベースボールカード」一番乗りを果たした。26日発売の「スポーツカードマガジンNo・97」(ベースボールマガジン社)の付録で日本ハム大谷とともにカード“デビュー”することが分かった。早くも1枚500円の値段が聞かれるなど「お宝化」の勢いだ。

 阪神藤浪でも巨人菅野でもない。東浜が、日本ハム大谷と2トップでルーキー代表に選ばれた。2月中旬にベースボールマガジン社が発売する、全新人選手をカード化した「ルーキーエディション」のプロモーションを兼ね、先行カード化。同社担当者は「活躍してくれる期待度が高く、新人王の可能性がある投手なので」と理由を説明した。雑誌には巻頭4ページでインタビューも掲載される。

 カードは笑顔で白球を大事そうに胸の前で持つポーズだ。昨年12月の新入団会見時に撮影された。東浜は「投げるところなど何種類か撮ったんですが、なんでこのポーズなのかは分かりません」と言いつつも「やっぱりカードになるのは、プロ野球選手になったんだなと実感します」とうれしそうに話した。

 雑誌は5万部を発行する予定。同社担当者は「キャンプイン時には、ルーキーではこの2選手しかカードが発行されていないので、キャンプ地に持参する方も多いと思います」と話す。福岡市のカードショップによると「普段の付録カードは300円くらいですが、東浜投手は500円は下らない」と付加価値もありそうだ。さらに6冊に1冊の確率で「新人王」の目標とプロ仕様のサインが銀箔(ぎんぱく)でプリントされた「当たり」カードもあるという。

 東浜自身はこれまで集めたことはなかったが、カードはプロ野球を身近に感じる存在として手にしたことはある。「子どもたちに名前を覚えてもらう」という目標のためには、活躍してカードの発行枚数を増やすのも近道だ。昨年、1年目の武田は年間で7種類ほどのカードが発行された。東浜も春にはプレー写真のカードが登場する予定。もちろんプロでの活躍がカード枚数に比例する。【石橋隆雄】