高校の学年末試験でチームを離れていた日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)が、「爆笑」再スタートを切った。9日、3日ぶりに2軍の沖縄・国頭キャンプに合流。強行日程の影響か、フリー打撃では初球を空振りしてスタンドから笑いが起こるなど、少々お疲れモードで復帰初日を終えた。今日10日には今キャンプ3度目のブルペンに入り、初めて捕手を座らせる予定だ。

 お笑い芸人なら、羨望(せんぼう)のまなざしで見つめることだろう。大谷が、わずか一振りで、大爆笑を誘った。花巻東に戻って学年末テストを受けたため、3日ぶりとなったフリー打撃。その初球。マシンから飛び出したボールは、きれいなスイングにかすることもなく、ホームベース上を通過した。柵越えを期待して注目していた100人を超えるスタンドのファンは、まさかの空振りにドッと沸いた。「久々に振ったので…。昨日も振ってなかったですし。明日は反省を生かしたいです」。“すべらないスイング”を披露した張本人だけは、苦笑いを浮かべていた。

 ハードな日程に、疲れがないはずがない。6日の練習後に東北まで帰り、前日8日は10時間をかけて沖縄・国頭まで戻った。ホテルに着いたのは午後11時過ぎで、眠りについたころには日付が変わっていた。「動きだすまでは(疲れを)感じなかったけど、動くと体が重たく感じましたし、ちょっとだるかった」。首脳陣は疲労を考慮して内野ノックから外すなど、若干軽めのメニューを組んだ。「あいつ、空振りしやがったな!」と声を張り上げた西2軍監督兼内野守備コーチも「疲れはあるだろうね。勉強疲れもあるし」と擁護した。

 とはいえ、笑われてもただでは起きない。24スイング目には、右翼へ特大の1発を放って拍手を浴びると、前回はミスを連発した遊撃手でのサインプレー練習もそつなくこなした。また、見学となった内野ノックの間には、紺田2軍外野守備走塁コーチに付きっきりで外野手の動き方を教わり“外野練習デビュー”も終わらせた。

 今日10日には、今キャンプ3度目のブルペン入りで、初めて捕手を座らせて30球を投げ込む予定。「(合同自主トレで受けた)荒張さんに『座った方がいいボールがいく』と言われました。上から(投げ下ろす)の感じが、ちゃんと出るからだと思います。納得いくように投げたいです」。今度は迫力抜群の投球で、周囲を沸かせる。【本間翼】