西岡は明るいちゃ~!?

 阪神西岡剛内野手(28)が古巣ロッテとの練習試合で鮮やかなマルチ安打をマークした。3番の打順をそつなくこなすと、プレー後は親交の深いお笑い芸人たむらけんじ(39)と絶妙な掛け合いでもキャンプ地を沸かせた。かつてない明るいキャラクターを演じた。5番に入った福留孝介外野手(35)も2点打で勝負強さを発揮。メジャー帰りコンビが、トラを劇的に変えるちゃ~。

 西岡のバットがさえ渡った。古巣ロッテとの実戦で、1回1死二塁。左腕木村から左前打を放って好機を拡大すると、3回にも2死一塁で内角直球にくるりと回転。コンパクトな振りで三遊間を破った。つなぎの打撃で福留の先制打を呼び込む。打線がよどみなく流れ、リードオフマンとしての真価を見せつけた。

 西岡

 結果じゃなく、内容を求めています。2打席目はしっかり体の軸で自分のスイングをできた。まだ練習試合だし、そんな褒めちぎらないでください。謙虚にやりますよ(笑い)。

 3番に入って、難なく結果を残した。水谷チーフ打撃コーチも「状態が良かったら(打順は)どこでも置ける」と話す。本来は、俊足を生かした1、2番タイプだが、強打があれば、打線のバリエーションも増える。まさに「3番OK」を示した対外試合での初安打だった。

 かつての同僚だったロッテナインとの再会も力になった。試合前は里崎、サブロー、福浦らと談笑。井口も「明るさが戻ってきた。ツヨシは明るさが取りえだからね」と言う。おとなしいチームカラーの中で、パッと雰囲気を変えられる貴重なキャラクターだ。打ってよし、笑わせてよし。そんな姿は試合を途中交代した後にも続いていた。

 福留と坂道ダッシュをこなしていると、不意に芸人たむらけんじが乱入。西岡が「ここを走ったら焼き肉が売れるようになるから!」と冗談を飛ばすと虎党がドッと沸く。たむけんが私服のまま走りだし「キツいわ…。泡盛を飲んでるから…」。絶妙な掛け合いに笑いが絶えなかった。

 すっかりナインにとけ込んだ新戦力。西岡は「(ロッテの)知っている選手はみんな笑顔だし、うれしかったですね。交流戦で負けないように頑張りたい」と言った。10年に206安打を放ったヒットマンは、天真らんまんなニューキャラクターも発揮して虎を力強く引っ張る。【酒井俊作】

 ◆たむらけんじ

 本名・田村憲司。1973年(昭48)5月4日、大阪府阪南市生まれ。NSC(吉本総合芸能学院)11期生。裸にふんどし、獅子舞の姿で「ちゃ~」の持ちギャグがある。「炭火焼肉たむら」をチェーン展開している。愛称「たむけん」。