ソフトバンクの新外国人ブライアン・ラヘア内野手(30=カブス)が、紅白戦で待望の1号を放った。白組の4番として出場。3回、寺原が投げた141キロの内角直球を右翼芝生席へ豪快にたたき込んだ。「最高の気分。やっと日本での1発目。気持ちいい」と上機嫌だった。

 ここまでは変化球主体の日本の攻めに悩んでいた。メジャーと同じタイミングで捉えようとし、ひっかけるケースが目立った。藤本打撃コーチは「ボールを1つ呼び込めた。通訳を通していろいろやっているから」と、指導を素直に聞く姿を評価する。ようやく右肩の開きを我慢してバットが出るようになってきた。

 秋山監督の発案で15日からフリー打撃のペアをペーニャと違う組にした。隣のケージでペーニャが弾丸ライナーで柵越えを連発し、スタンドから拍手喝采を浴びる。ラヘアは昨年、米大リーグで16発を放った。同僚の打撃を意識するのも当然だ。どうしても飛ばそうと力が入っていた。苦悩する姿を見ていただけに、秋山監督は「良かったね。自分のツボで打ったんじゃない」と目を細めた。

 「本塁打を狙って打つのではなく、来た球をしっかり打つ。白組が勝ったことが一番うれしい」。この日もフリー打撃後、紅白戦開始までの時間を使って1人ブルペンへ。東浜や武田が投げるブルペンの打席に立った。少しでも早く、日本人投手に慣れようとしている。異国の地での努力が実りつつある。【石橋隆雄】

 ◆ブライアン・ラヘア

 1982年11月5日、米マサチューセッツ州生まれ。セントピーターズバーグ大から02年ドラフト39巡目でマリナーズに指名され、プロ入り。3Aでは6シーズン通算123本塁打。メジャー初昇格は08年マリナーズで、11年から2年間カブスでプレー。昨年は16本塁打を放ち、球宴にも選ばれた。メジャー通算195試合で139安打、打率2割6分、21本塁打、56打点。196センチ、109キロ。右投げ左打ち。