<オープン戦:ヤクルト4-3楽天>◇23日◇浦添
不動の1番打者が帰ってきた。楽天聖沢諒外野手(27)が23日、ヤクルトとのオープン戦初戦に「1番中堅」でスタメン出場し、2打数1安打で順調な調整ぶりを見せた。WBC日本代表候補だったが、20日の最終メンバー発表では選ばれず、翌日チームに合流。2日間は休養にあて、休み明け初日の実戦で早速結果を残した。
これぞ聖沢といえる痛烈な打球だった。1回、いつも通り最初に打席に入った。その初球だった。ヤクルト館山の外角ストレートをとらえ、左前へのクリーンヒット。味方ベンチが一気に盛り上がった。プレーボール後の1球目を全力で振りにいく聖沢独特の打撃スタイルは変わらず、「(日本)代表合宿でつかんだものがあって、その延長として臨みました。いい状態だと思います」と振り返った。
WBC日本代表の最終メンバーに選ばれなくても、表情は生き生きとしている。メンバー発表翌日の21日に楽天が拠点を置く沖縄・金武町に到着。その時も暗い顔ひとつせず、笑顔だった。さまざまな思いがあったはずだが「今年は世界一ということも考えてましたけど、チームの日本一も目標にあるので」と、頂点を目指すことに変わりはなかった。
照準はパ・リーグ開幕の3月29日だ。「去年も開幕ダッシュに失敗してるので、そこに合わせてピークを持っていかないと」と話した。昨季は開幕からまさかの3連敗。スタートにつまずいた。レギュラーに定着した10年から、クライマックスシリーズに進出できていないことにも、責任を感じている。「個人の成績は考えず、チームの優勝、日本一に貢献していきたい」。最後に全員で喜びを分かち合うことだけ求め続ける。【斎藤庸裕】



