<オープン戦:日本ハム6-15阪神>◇23日◇名護

 虎の「ウエヤマ」コンビが爆勝劇を演出だ。阪神の1番上本博紀内野手(26)と2番大和外野手(25)が、ともに猛打賞と好走塁でパ王者を攻略した。まずは1回、4年連続2ケタ勝利中の武田勝を揺さぶった。上本が3球目の変化球をセンター返しすると、続く大和の初球に盗塁。大和が「進塁打」のサイン通りに二ゴロで三塁へ進め、4番新井良の左前適時打であっさり先制した。

 上本

 盗塁はいける時にいこうと準備していた。状況に応じて考えることはある。いつ打てなくなるか分からないので、1打席1球を大事にしていきたい。

 大和

 追い込まれていた(2ストライク)ので、どういう形でも進めようと。

 続く2回もたたみ掛けた。1死一、三塁で、上本が初球の高め直球を中前へ勝ち越し打。大和も左前へ連続適時打を放った。3番福留の時には塁上から仕掛ける。上本の三塁へ走るそぶりに動揺したベテラン左腕が、たまらずボーク。福留の一ゴロでは、迷いなくスタートを切って4点目のホームを奪った。まさに機動力全開の攻撃だった。

 必死にプレーするしかない。大和は、今キャンプでは伊藤隼との競争を強いられている。上本のポジションには、元メジャーリーガーの西岡が加入。遊撃には主将の鳥谷がいる。アピールし続けるしかない5年目は「今はガムシャラにやっているだけ」と話した。

 上本は7回に左翼線二塁打でチャンスメーク。右前への鋭い打球で続いた大和は、柴田の三振の際に捕手がはじくと、すかさず二塁を陥れた。和田監督も「上本はスチールだけじゃなく、福留のゴロでのスタートがね。進塁打を打ったり、2人は持ち味を十分に出してくれた」と目を細めた。シーズンでも見たくなるような成長株の活躍。派手さはなくても、今年の虎には渋~い得点力がある。【近間康隆】