<オープン戦:中日4-1オリックス>◇24日◇北谷

 ブラ砲が抜けても大丈夫!

 中日の「ルナシー」が大フィーバーだ。薬物騒動で渦中の人となった新外国人マット・クラーク内野手(26=パドレス3A)が、5番一塁で出場し、特大の“来日1号”を放った。4番指名打者のエクトル・ルナ(33=フィリーズ)も適時打をマーク。ルナと左の大砲「C」ことクラークの「ルナシー」が、もう止まらん!

 新外国人クラークが来日初の特大アーチを放った。4回1死二、三塁。オリックス東野の外角直球をつかまえた。バットを振り上げ、まるでサヨナラ弾でも放ったかのようなドヤ顔。右翼芝生席に着弾した推定130メートルの3ランを見届け、ゆっくりと歩き出した。実戦2戦目、4打席目で飛び出した“来日1号”。よほどうれしかったのか、軽口まで飛び出した。

 「あの場面は少なくても犠牲フライを打とうと考えていたよ。打った瞬間、みんなホームランって分かったでしょ?」

 キャンプ初っぱなの薬物騒動で調整は大幅に遅れた。野球以外のことでナーバスになったが、前日23日のロッテ戦で2打数2安打の実戦デビューを果たすと、この日も1四球、1本塁打。堂々の出塁率“10割”をキープだ。薬物騒動については「問題ない。ベースボールに集中するだけ」と完全に拭い去った。昨季パドレス3Aで22発のパワーと対応力の高さをバットで証明した。

 この日はルナも4番で出場し、初めての中軸でタッグを組んだ。そのルナも4回のクラーク弾の直前に、1死一、二塁から左翼線への適時二塁打。実戦3試合で6打数4安打と絶好調だ。止まらない「ルナシー」に、高木監督も「ルナはどんな投手でも対応できる。クラークはまだ分からんけど、こっちが期待している中で両方が打った」とえびす顔。ブランコの穴は、この2人が埋めてくれそうだ。【桝井聡】