マイ枕を持参せよ。楽天星野仙一監督(66)が枕の重要性を訴えた。前日の26日に沖縄から宮崎入り。今月1日のキャンプインから数え、既に4つ目となるホテルでの1泊目を終えた。「(昨秋キャンプで泊まった)倉敷のホテルの枕はよかったな。もらってくればよかったよ」と、首を回しながら話した。

 心配事がある。選手の“寝違え”だ。本拠地仙台は寒く、オープン戦は組まれていない。キャンプは終わったが、来月24日に仙台に戻るまで、そのまま日本列島を転々とするしかない。同監督も「すごいハンディだ」と認める日程で、約2カ月の間に計10ものホテルに泊まる。全てのベッドや枕が自分に合うとは限らない。「宿舎が変わりすぎる。このままだと、1人は首をグキッとやるやつが出るぞ」と警鐘を鳴らした。そこで、寝違い防止に使い慣れた枕を、というわけだ。星野監督自身、現役時はキャンプに布団と枕を持ち込んだという。キャンプの疲れもたまる時期。寝具が合わなければ、十分な睡眠もままならない。「故障が一番怖い」と話す同監督にとって、枕は重要なポイントだった。【古川真弥】