巨人矢野謙次外野手(32)が侍を相手に、切り込み隊長になる。原監督が27日、沖縄から福岡への移動を前に今日28日の侍ジャパンとの強化試合での起用法を明かした。「侍相手に恥ずかしい選手は使えない。1番は謙次かな」。昨季は右の代打の切り札だった矢野を、今年初めて実戦で1番起用することを明言した。
矢野は通算470試合出場中、1番は27試合で06年の22試合が最多。キャンプでは若手の大田の起用が多かったが、オープン戦で7打席連続三振を喫するなど結果を出せていない。そこで左翼のレギュラー候補、矢野が抜てきされることになった。矢野は「日本を代表する投手と対戦できることを意気に感じてやる」と期待を受け止めた。
原監督は歴代、攻撃的な切り込み隊長役を好んできた。高橋由、坂本、長野と優勝時には象徴的な1番が座ってきた。矢野もパンチ力のある打撃が魅力で能力は高い。「やることは何番でも変わらない。初球から積極的に狙う自分のスタイルを貫く」。WBCで代表勢が不在の中、矢野の1番適性が試される。
1月は阿部、坂本、長野らとのグアム自主トレに初参加。後輩にも質問をどんどんぶつけた。「勇人(坂本)は変化球のタイミングで待って直球に対応する。自分はまだできないけど、新しい考え方に触れられた。自分の中で引き出しが増えたのは大きい」。侍に学んだ技を侍相手に試す。「相手どうこうではなく、自分の力を発揮することだけです」。矢野が先頭打者で刀を抜く。【広重竜太郎】



