<WBC強化試合:阪神2-3キューバ>◇27日◇京セラドーム大阪

 これが最強打線の抑え方だ!

 阪神ジェイソン・スタンリッジ投手(34)がキューバ戦に先発し、3回を無失点。1回に3安打されながら、丁寧な投球で決定打を許さなかった。相手はWBC日本代表にとって、1次ラウンド最大のライバル。侍のみなさん、手本になりましたか。

 スタンリッジは、いきなり赤い稲妻の速攻を食らった。1回、先頭エレディアに三塁内野安打を許し、二盗を決められた。捕手の送球がそれる間に三塁を欲張ってタッチアウトになったが、猛攻は終わらない。2番フェルナンデスの打球は頭上を襲う中前打。さらに3番グリエルにも、強烈なピッチャー返し(記録は中前打)を打たれた。

 あわや直撃の強烈な打球が2連続で襲いかかったが、ここからがスタンリッジの真骨頂だ。丁寧な投球で、4番セペダは空振り三振、5番アブレウは右邪飛に打ち取り、無失点。「頭を2回刈られかけましたけど、それ以外は良かったです」と振り返った。

 2回以降は危なげなく、3イニングを無失点。WBC1次ラウンドでキューバと対戦する侍ジャパンにお手本を見せた。「いいカットボールが何球もありましたし、真っすぐをストライクに投げられた。チェンジアップで空振りも取れた」と自画自賛の内容だ。

 3月6日の日本-キューバ戦を前に、赤い超人軍団の分析もバッチリだ。「そんなにアグレッシブだったかというと、そういうこともなかった。初球のストライクを見逃すこともある」と指摘。「3番バッター(グリエル)はいい選手。バッターボックスで自分が何をやりたいか考えている、賢い印象です。4番バッター(両打ちセペダ)も自分のやるべきこと、考えを持っている。小嶋との対戦を見ていても、右打席の方がバッティングがいいね」と絶賛した。

 さらに、もう1人の要注意人物を挙げた。1番を打ったエレディアだ。初回にはボテボテの三塁内野安打。3回にもバントヒットを許したくせ者に「あの正確性で毎回やられるんじゃないかと感じました。15メートルもボールが進まないヒットを2本もやられると、苦しい」と警戒サインを送った。

 前日侍ジャパンを3回2安打無失点に抑えたメッセンジャーに負けじと、安定感を見せつけた。侍戦士たちへ「ガンバッテ」とエールまで送ったが、苦しい戦いの続く日本代表に届くか。【山本大地】