日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)が、投手でも“二刀流”に取り組んでいる。22日、チームとともに北海道へ移動。本格的に二刀流デビューした前日21日楽天戦で、最速157キロをマークするなど速球で押しまくった。この投球について「1イニングと決まっていたので、力も入りました」と振り返った上で「長いイニングを投げるときは、後半も大事になる。もっと変化球を投げながら、打ち取っていきたいです」と、“別の顔”ものぞかせた。

 前日奪った2三振は、ともに速球で追い込みスライダーを決め球に使った。だが、打線が2まわり、3まわりする先発の場合、同じパターンだけで抑えられない。大谷は「内野ゴロを打たせる場面も出てくるし、三振が欲しい場面もある」と、早くもさまざまな場面を頭に思い描いている。決して球速だけに固執せず投球術を磨く考えだ。

 その原点は高校野球にある。160キロの高校生最速をマークしたが、日本一にはなれなかった。その悔しさは忘れておらず、目標は常に「勝てる投手」に置く。この日に開幕したセンバツについても「懐かしいなと思います。でも悪いイメージしかない」。1勝することすらできなかった甲子園の中継を横目に、あらためて勝利に直結する投球を確認していた。

 今日23日からのヤクルト2連戦(札幌ドーム)は、野手としてスタンバイする。「シンカーとか、逃げる球は高校野球で少なかった。そういう球種を打てるようにしたいです」。勝てる投手と、チームを勝たせる打者。挑戦は、続く。【本間翼】