<日本ハム6-0楽天>◇10日◇東京ドーム

 昨季パ・リーグMVP日本ハム吉川光夫投手(25)が、待望の今季初白星を挙げた。ヒーローインタビューでは、中田とお立ち台へ。攻守で活躍し満足げな中田とは、ピンチの連続だっただけに対照的に控えめ。吉川は「ナイスピッチングと言ってもらえるか、わからないですが…」と苦笑いだった。

 打たれながらも要所を締めた。3回に陽岱鋼、4回は中田の本塁補殺でピンチを救ってもらった。波に乗り終わってみれば7回9安打無失点。「本当に野手に勝ちをつけてもらったようなもの。あれだけ打たれながら走者を返さずにいられたのはよかった」と感謝しきりだった。

 昨季は一躍、エース候補に名乗りを上げる大活躍。私生活では「今年もやらないといけないと、家族にも言い続けていますから」。家族一丸で今季に臨んだ。6日の誕生日には家族から似顔絵入りケーキで祝ってもらい、あらためて今季に懸ける思いを強くした。

 昨季終盤に発症した左肘痛の影響から「自分自身が投げられる状態で100%だった。(昨季と比べて)70%くらい」と、完全復活へあと少し。「次は本当にしっかりとした投球で勝ちたい」と、気持ちを引き締めた。【田中彩友美】