<ロッテ5-2ソフトバンク>◇27日◇QVCマリン
新人にも容赦ない。怒りで目のつり上がったソフトバンク秋山幸二監督(51)がぶちまけた。「リズム以前の問題。気持ちが入ってない!」。矛先は3回5失点で2連敗のドラフト6位ルーキー、山中浩史投手(27)に向いた。力不足なのかと聞かれると、さらに激しさを増した。「力不足っ?
気持ちが弱いんだよ!
打たれんの怖がってちゃ、な」。ロッカーから速足でずかずかと進み、スッと帰りのバスに消えた。
1回は先頭の根元へ四球で始まり、連続長短打であっさり2点を献上。ストライクが入らず、1回だけで3四球というまずさ。直球の切れが鈍い。「腕が振れませんでした。狙いすぎました」。ハートが潜行したサブマリンは、2回2死から再び四球を与え、続く鈴木への初球を相手の背中に通し、バックネットを直撃(記録は暴投)。指先に不安が宿り、目は泳いだ。
打線が同点とした直後の3回も四球と吉村の失策が絡み、致命傷の3失点。「本当に申し訳ないです」。結局3回で被安打は4ながら5四球。自滅だった。「どうせ打たれるなら腕を振って特徴を出してほしかった。いい所に投げようとして。さすがにあれでは監督も…」。普段は“防波堤”になるはずの高山投手コーチもかばいきれなかった。
そもそも大黒柱の摂津が先発する予定だったが、発熱で回避。同じ社会人出身で「ステップアップした姿は目標です」という先輩の代役を山中は意気に感じていた。終わってみれば2度目の2軍降格。ロッテ打線だけでなく、強い期待を持っていた首脳陣からも“KO”された。勝率5割はわずか1日で終わり、3連敗で借金3。前回は完済に7試合を要した。重苦しいゴールデンウイークの幕開けとなった。【押谷謙爾】



