リーグ戦が再開したが、阪神のチーム状態は決して良くないと思う。昨シーズンと比べると、どうしても目立つのは、リリーフの部分になる。中継ぎ、抑えの継投だ。もちろん、昨年が良すぎたという面があるかもしれないが、チームの戦力からすれば、最も影響されやすいポジションになる。

それを考えると、前日23日の試合は、どうしても後遺症が残る敗戦といえる。終盤8回に岩崎が打たれ、逆転を許した。救援陣が安定してこないと、先発投手を長く投げさせようか、など交代のタイミングがワンテンポ遅れることがある。そういう意味で、「後遺症が残る」という表現を使った。野手の場合は、打撃は水物と言われるように、良かったり悪かったりで、そのうち良くなるだろう、で終わることもある。

投手の中継ぎ、抑えという役割は、それで片付けることができなく、コロコロと替えづらいポジションだ。だからどの球団の監督も早く固めたいと思って、やっている。阪神の現状を考えると、若手を中心に新しい戦力が台頭し、ハマってくると、試合の中盤以降は楽になる。そこで注目したのが、2年目の木下だ。前日のヤクルト戦でも、150キロを楽に超す直球を投げており、球に力がある。大学から投手を始めたということだが、経験を重ねていけば、おもしろい存在になる。終盤の7、8、9回にハマってくるかなという視点でチェックしていた。

同様に3三振で好投した工藤もそうだ。夏場を見据えて、藤川監督は冷静に戦力を見極めているだろうし、覚悟を持って、やりくりしているだろう。両投手の成長に期待したい。(日刊スポーツ評論家)

阪神工藤泰成(2026年6月撮影)
阪神工藤泰成(2026年6月撮影)