<阪神11-3広島>◇4月30日◇甲子園
「最多安打マートン」の再来だ。打つわ打つわ、今季初の1試合4安打。引っ張って左翼席に1発あり、流して右前打あり。阪神マット・マートン外野手(31)がシーズン最多記録の214安打を放った10年に匹敵するハイペースで「H」ランプをともしている。打率もリーグ2位の3割6分6厘まで急上昇。安定感抜群のマー様が巨人追い上げへ打ちまくる!
安打製造機が完全復活…。いや、あのときを超えるかもしれない。マートンが2年ぶりの4安打固め打ちだ。4打点を稼いだ4番が、猛虎打線の中心にいた。
マートン
つねにチームのために何ができるかということを考えている。いい状態をキープできて、自分の持てるベストの力を出せているのが重要なところ。
3回に左前適時打で猛打ショーの幕開けだ。5回無死一、二塁。「ガツン」。鈍い音を残し、打球は上昇。手には詰まった感触が残っていたが、打球はフェンスぎりぎりまで下がった左翼ルイスの頭上を越え、スタンドへ。力で押し込んだ3ランで点差を6に広げ、コイの息の根を止めた。
マートン
完璧に打ったわけではなかったんで、入るとは思わなかった。
1発を放っても自らを見失わない。6回は1死一塁から右前に運びチャンスを拡大。猛打賞は早くも今季6度目だ。7回にはこの日4安打目を左前に運んだ。4月を終えて41安打は来日4年目で初。コンパクトなスイングから広角に打ち分ける姿は、3年前を連想させる。
マウンド上には、不振だった昨季、自身を守ってくれた友がいた。「アイ
ドント
ライク
ノウミサン」と話し、渦中にあったマートンについて「みなさんも理解している通り、マートンは悪い人物じゃない」と思いやったのがスタンリッジ。奮闘する右腕のためにも、打ちたかった。お立ち台ではオール日本語を披露。「アー、リョウタノ、ホームランニ、シゲキヲウケタ。ミー。ホームラン!
アリガト。オオキニ」と絶叫し、トークでもファンを大いに盛り上げた。
4安打の固め打ちを4月までに記録するのは10年3月30日広島戦以来。同年214安打をマークし、シーズン最多安打記録を樹立。その輝きが戻ってきたばかりか、記録更新をも予感させる好調ぶり。打率は3割6分6厘まで上昇し、リーグ2位に浮上。「数字に関してはどれくらいという保証はできない」と常々話しているが、保証がないからこそ、打ち続けるだけだ。頼もしい安打製造機器が、猛虎の4番に君臨している。【山本大地】



