<西武1-0日本ハム>◇6日◇西武ドーム

 大胆な打線の組み替えも実らなかった。日本ハム大谷翔平投手(18)が、6日西武戦にプロ入り初の1番打者としてスタメン出場。高卒ルーキーのトップバッターは03年の坂口(近鉄)以来10年ぶりだったが、2三振を含む4打数無安打に終わった。大谷を筆頭に3番には西川を据える左打者に重点を置いた新打線も、西武十亀の前にわずか1安打で前回対戦に続く0封負け。チームは今季初の同一カード3連敗となった。

 球場到着後、ベンチ裏では小さなどよめきが起こっていた。食堂のホワイトボード、スタメンを示す選手名の羅列の一番上に、大谷の名前があった。今季2戦2敗と苦戦している西武十亀対策として、栗山監督はトップバッターに大谷を起用した。

 だが、切り込み隊長として期待された1回の第1打席に空振り三振を喫すると、4打数無安打2三振と沈黙。「重要な打順。ヒットが出れば波に乗れる。あらためて難しい打順だなと思いました」。4月29日のイースタン・リーグで経験しているとはいえ、1軍戦の1番打者では勝手が違う。攻撃の流れを左右する重要な役割として、機能することができなかった。

 栗山監督の意図は、十亀-炭谷のバッテリーの思考を混乱させることにあった。過去2戦は、内角に食い込むシュート気味の直球に右打者が苦戦。陽岱鋼ではなく左打者の大谷をトップに置き、3番にも左の西川を入れた。指揮官は「何かを考えさせなきゃいけないと思った」。左右が変われば、当然配球や組み立ても変わる。その変化を攻略の糸口にしようと試みたが、打線はわずか1安打に抑えられ、前回対戦同様に完封勝利を許した。「流れを見ていると、オレの決め方が悪いな」。大胆な作戦は“不発”に終わり、栗山監督は自分を責めた。

 大谷は今日7日、イースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)に先発登板する予定。登板前日に野手として試合に出場したのは、初めてのケースだった。「明日は体の状態が違うし、疲れも出るかもしれない。でもストレートをしっかりと投げられるように、そこが基本かなと思います」。今季初めて喫した同一カード3連敗。二刀流ルーキーは自身の快投で弾みをつけ、明日8日からの楽天戦(札幌ドーム)に向かう。【本間翼】