ソフトバンク内川聖一外野手(30)が、7月1日から福岡市内で行われる伝統の「博多祇園山笠」の飾り山笠に“初選出”されたことが24日、分かった。ヤフオクドーム前の広場に設けられる「十二番山笠」の人形として、秋山監督、大隣らと登場する。FA移籍3年目で、チームの「顔」として認められた証拠だ。

 これも1つの勲章と言えるだろう。内川が飾り山笠に採用される。例年、十二番山笠の人形はホークス生え抜きの選手が多く、昨年は本多と森福だった。採用を耳にした背番号1は「選ばれたみたいですね」と笑顔で喜んだ。横浜(現DeNA)から移籍後、首位打者とMVPを獲得し、2年前は日本一の原動力になった。福岡での実績と人気が認められた格好だ。

 飾り山は1日から公開される。今年の標題は「疾風誉若鷹(しっぷうほまれわかたか)」。秋山監督、大隣、CMでおなじみのお父さん犬のほか、てっぺんには畳半分ほどの大きさで今年のチームスローガン「超!」と書かれている。

 山笠を制作する人形作家の置鮎琢磨さん(84)は、飾り山を担当しており、先日はヤフオクドームを訪れた。もう制作は開始しており、今が追い込みの時期。「人形はみんなが見て楽しんでもらわないと。そこが難しい。見物人がほほえんでくれれば満足」。内川の活躍にも期待している。

 そんな内川はこの日、チームと東京に移動。今日25日からのヤクルト2連戦(神宮)に備え、神宮外苑の室内球技場で全体練習に参加した。姿を見せた中西太氏(日刊スポーツ評論家)とも話し「調子がいい時はあまり(練習を)やりすぎるな、と言われました」とアドバイスを受けた。

 一時の不振を脱却し、現在は好調。打率3割2分8厘はオリックス李大浩と1厘差のパ・リーグ2位にいる。迎え撃つヤクルトの先発予定は小川、八木と初対戦の2人。前日23日のDeNA戦では初対戦の井納に白星を献上した。今度は「初モノ」をしっかりたたいておきたい。【大池和幸】

 ◆飾り山笠

 担がれて市内を回る舁(か)き山と違い、7月1日から15日まで14カ所で公開される山笠。「表」に対して裏側を「見送り」と呼ぶ。武者や、童話やテレビアニメなどが題材になることも多い。高さは10メートル前後。ヤフオクドーム横にある「十二番山笠」は00年から建てられた、比較的新しい飾り山で、博多から最も離れている。