<中日1-3ロッテ>◇29日◇ナゴヤドーム

 好調のロッテ打線をさらに活気づける1発が飛び出した。1-1で迎えた4回、先頭の5番清田育宏外野手(27)が内角高め、ファーストストライクのカーブをたたくと、打球は約120メートル先の左翼席最前部にスタンドイン。完全なボール球だったが「体の回転で打てました。ナゴヤドームでのホームランは10年の日本シリーズ以来。気持ちがいいですね」と、一振りで勝ち越しを決めた。

 久々の感触だ。オリックスとの開幕カード、3月31日以来39試合ぶりの本塁打。交流戦に入ってから3番井口、4番今江が5本ずつと本塁打を量産。伊東監督も「ずっと悩んでいた4番がやっと落ち着いた」と話し、中軸の固定へ次なる課題は5番打者だった。清田はこれで11試合連続スタメン、うち8試合が5番で、7試合連続安打をマーク。「キヨが打ってくれたら得点力がかなり上がる」と定位置を確保しつつある。

 この日は1回の先制打も、2番角中の右越えソロだった。外国人抜き、大砲不在の「つなぎの打線」が、交流戦17本塁打で12球団トップに浮上。スタメン定着前は代打起用が多かった清田は「1打席勝負はやっぱり難しい。4、5打席もらうためには、結果を出さないといけない」と、交流戦折り返し地点で打率3割6分6厘をキープしている。

 ビジターゲーム6連勝でスタートした5月だが、またもビジター4連勝で貯金を11まで伸ばした。敵地でも無類の強さを発揮し続ける伊東ロッテ。2、5番に飛び出した「久々アーチ」が、マリンガン打線をより盤石にした。【鎌田良美】