プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表しなかった問題で、日本野球機構(NPB)が12日、東京・内幸町の事務局で「釈明会見」を開き、下田邦夫事務局長(59)が独断で変更していたと発表した。加藤良三コミッショナー(71)は、自身の関与については完全否定した。

 加藤

 (過去の)説明と食い違い、野球ファン、選手、球団、関係者の皆さまにおわび申し上げます。本来であれば公表するべきことですが、事実を隠蔽(いんぺい)するつもりは全くありませんでした。結果として混乱を招いてしまいました。今後におきましては事務局内のガバナンスを強化し、できるだけ透明化するようにして参りたい。

 -本当に知らなかった

 加藤

 昨日(11日)まで全く知りませんでした。これは別に不祥事ではない。統一球に変更を加えたという説明はなかった。私が知っていたら、公表したであろう。するべきであろうと思う。私のガバナンスに対する監督が不十分だった。私が知っていたらNPBの方針として、公表するべきだったと思う。

 -隠蔽するは気はなかった

 加藤

 私は心から信じて(変更はないと)言っていた。そういう状況を作り出したことについては、遺憾に思いますし、責任を感じます。

 -責任の取り方は

 加藤

 まずガバナンスの強化について取り組みたい。不祥事を起こしたとは思っていません。

 -本当に不祥事ではないのか

 加藤

 批判には値すると思います。結果として正しくない回答をしたというのはあるが、隠蔽したという意図はない。

 -すべて下田事務局長の責任ということか

 加藤

 ガバナンスの責任者は私。責任は私にある。野球界のために、事務局を強化することを考えている。