ソフトバンク摂津正投手(31)がリリーフ陣に「一時休暇」を与える。今日12日のオリックス戦(ヤフオクドーム)に先発。2試合連続完投勝利とすこぶる安定する右腕は、「いけるところまで。最後までやることをやるだけです」と短い言葉に決意を込めた。目指すは、球団名変更後は誰も達成していない3試合連続完投勝利だ。

 この記録は先発投手が好調を長く保ち、打線の援護を受けてこそ。ダイエー時代の04年に新垣が5試合をやってのけて以降は、出現していない。投手分業制が敷かれ、球数や疲労の面から戦術的に制約がかかることも少なくない。それでも高山投手コーチは「無理に完投させようとは思わないが、前回は下半身主導でしっかり投げられている。(終盤に)球も死んでいなかった」と摂津のスタミナを保証。可能性を否定しなかった。

 5日楽天戦の摂津は9回6安打1失点、126球で完投勝利。「今まではボール球を使うことが多かった」と、シンカーをストライクゾーンで勝負する球数削減を取り入れ、1イニング平均14球の好リズムで野手も乗せることに成功した。

 リリーフ陣の総投球回数264はリーグ最多で、最少の西武の約1・4倍にあたる。その負担ぶりが分かる。投手陣全体を考えてこそ、先発の大黒柱。多くを語らずとも摂津はその誇りをマウンドで示していく。【押谷謙爾】