<中日9-1巨人>◇12日◇ナゴヤドーム
巨人内海哲也投手(31)は、ジャブだけでKOされたボクサーのようだった。「情けないです。今日は自分のボールが1球も投げられませんでした」。4回2死一、三塁。荒木の中前打で4点目を追加された直後、川口投手コーチがマウンドに行った。フラフラの内海の修正を試みたが、ダメだった。続くクラークへの初球。チェンジアップが抜けて死球となると、今度は原監督もベンチを出た。3回2/3でのKO。10年9月9日の横浜戦以来となる3年ぶりの苦いつばを飲み込んだ。
立ち直る機会をことごとく逸した。1回無死一、二塁。右前への適時打となりそうなクラークの当たりを中井が止めてくれた。しかし、きっかけにはできなかった。4回には1死二塁から、相手の犠打を内海自身が好フィールディングでアウトにした。しかし、そこから連打で失点。「フォームもバランスも修正できなかった」。1発は食らわなかったが、勝負どころで有効打を食らった。
100勝を目前に4度足踏みし、右足首の捻挫で登板を回避するなど、試練の多い前半戦だった。この日のKOもそう。球宴期間もあり、今日にも松本哲と代わって出場選手登録を抹消される見込み。「期間があくので、自分を見つめ直して、鍛え直して、後半戦に臨みたいと思います」。このままでは終われない。前半戦の悔しさを後半戦の糧にする。【竹内智信】




