<日本ハム1-4ロッテ>◇12日◇札幌ドーム
ロッテに8試合ぶりの勝利をもたらしたのは、やはり井口資仁内野手(38)だった。まずは1回2死。高め143キロの直球をたたくと、打球は大きな弧を描いて左翼席へ吸い込まれた。「高すぎて自分でもどこを飛んでるか分からなかった」という16号ソロで先制パンチを決めた。
さらに1点差に詰め寄られた9回1死三塁では、フォークをすくい上げて左翼席最前部へ。「最後の最後にハムにダメージを与えられたかな」という2ランで3打点目を挙げ、連敗を6でストップさせ7月初勝利に貢献した。伊東監督は「こういう時はベテランの力が必要になる。心強い、頼りになる男」と感謝した。
同時に大記録のカウントダウンも始まった。この日の2安打で、日米通算2000安打まで残り10本。連敗中でもプレーで引っ張り続けた。10日こそ無安打に終わったが、7月に入って8戦13安打とハイペースで安打を量産。移動日だった前夜は札幌市内で内野手の決起集会を行い、脱連敗へ「きっかけをみんなでつくっていこう」と若い面々を鼓舞した。
残り100本からスタートしたシーズンだったが、早くも90本をクリア。オールスター前の2000本到達も射程圏内にとらえた。過去の達成者の中には、達成が近くなるとペースが落ちた選手も多い。だが井口は、重圧すらはねのける。「今は楽しみですね。1打席でも多く打席に立ちたい。残り5か4くらいになったら、ドキドキするんじゃないですか」。もっとも元気な1軍最年長。まだまだ夏バテとは無縁そうだ。【鎌田良美】




