<楽天3-4西武>◇12日◇Kスタ宮城
楽天銀次内野手(25)が同郷対決を制した。西武先発は同じ岩手出身の菊池。2-2の同点で迎えた7回、1死一、二塁からスライダーを捉え、中前適時打で勝ち越し。今季2敗と苦手だった左腕をマウンドから引きずり下ろした。延長の末に敗れたが、銀次の一打は今後へつながる好材料となった。
必死に腕を伸ばした。銀次の気迫勝ちだった。同点の7回1死一、二塁。前の2打席はチャンスで凡退していた。「2回もつないでくれたのに、打てなかった。3回目だったので、ここは自分が打ってやろうという気持ちだった」。2ストライクと追い込まれた後、スライダーに食らい付いた。打球は中前に落ち、貴重な勝ち越しの適時打。右手を下から突き上げるように、ガッツポーズを決めた。
負けられない相手でもあった。西武の先発は花巻東高出身の菊池。銀次は盛岡中央高で同じ岩手県出身同士の対決だった。菊池を打ち崩したい気持ちはあったかと問われ、4学年上の“先輩”として「もちろん、それはありました」と即答だった。だが、個人の結果では勝ち、試合は延長の末に敗れた。それだけに「前の打席で打っていれば、こっちに流れが来ていたと思う」と悔しさも残った。
菊池に負けず劣らず、銀次も徐々に全国区の選手になりつつある。この日の試合前、日本テレビのスポーツ番組の取材で、インタビューに答えた。プロ7年目の昨季、レギュラーに定着し、今季は6月下旬から3番に定着。3割4分という高打率に注目が集まっている。取材される銀次を見て、星野監督からは「銀次~、お前漢字読めるのか?
振り仮名ふっといてもらえよ」とちょっぴり意地悪?
な突っ込みも受けた。
試合は救援陣が踏ん張れず、延長12回の接戦を落とした。防御率1点台だった菊池から3点をもぎ取ったことについて、星野監督は「攻略したうちには入らないでしょう。勝っていれば、そう言えたかもしれないけど」と敗戦を悔しがった。それでも今季0勝2敗と苦手としていた菊池には負けなかった。今後につながる戦いだった。【斎藤庸裕】



