<中日9-1巨人>◇12日◇ナゴヤドーム

 地鳴りのような歓声に迎えられて背番号41が帰ってきた。右肩故障で2軍調整が続いていた中日浅尾拓也投手(28)が、8点リードの9回に今季初登板した。慣れ親しんだナゴヤドームのマウンドに上がると坂本、阿部、村田のクリーンアップを封じた。最速は147キロをマーク。球種もすべて試した。ベンチに帰還した浅尾にようやく笑顔が戻った。勝利のハイタッチが心地よかった。

 「いつも緊張するはずなんですけど、緊張しなかった。楽しかったです。(歓声は)やっぱりうれしいですね。歓声を頂いてファンの方に感謝です」

 投球に没頭していた。坂本の打球が左すね、村田の打球が左手首に当たった。フィールディングがうまい浅尾にとってはグラブに収めてもおかしくない打球。それだけ投球に集中していた。今中投手コーチが「2発やで。どんな投げるのに必死やねん」とつっこんだほどだ。

 今後は点差が詰まった厳しい場面で投入されることになりそう。日焼けした顔を引き締めた浅尾は「言われたところで結果を出して使ってもらえるように頑張りたい」。待ちに待った男の復帰。逆襲へ、チームに勢いが出ないはずがない。【桝井聡】