<中日1-0巨人>◇13日◇ナゴヤドーム
ついに竜の勝ちパターンができた!
守道竜が1点リードを守りきり巨人戦4連勝を決めた。前日12日に右肩痛から1軍復帰したばかりのセットアッパー浅尾拓也投手(28)が7回2死一、三塁で登板し、坂本を三振に斬った。先発山本昌投手(47)から始まり6投手による無失点リレー。浅尾の復活で、接戦に強いドラゴンズが戻ってきた。
背番号41が竜をよみがえらせた。1点リードの7回2死一、三塁。「ピッチャー浅尾」のコールにナゴヤドームが沸いた。しびれる場面。前日12日に右肩痛から復帰したばかりのセットアッパーが本来の持ち場に戻ってきた。
一打同点の場面でも落ち着いていた。打席には3番坂本。5球でフルカウントとすると、直後は2球連続でファウル。「ストレートは打たれると思ったので変化球を投げた」。8球目に選んだのは打者のタイミングを外すパームボールだった。完全に体勢を崩した坂本のバットはクルリ。浅尾はナゴヤドームのマウンドで久しぶりにほえた。
復帰登板で1イニングを抑えた前日のナイターから自宅に帰ったのは深夜だった。「毎回やってるんで」と、映像で試合の投球をチェックした。実戦から遠ざかっていたことで薄れていた1軍選手との駆け引き。頭の中を整理し、感覚を研ぎすました。勝負強い坂本を、速球でもフォークでもなく、絶妙な変化球で仕留めた。
本来なら、復帰即の連投は避けたかった。それでも今中投手コーチは「あの場面は浅尾しかいない」と決断。「相手は浅尾というだけで警戒するし、タクは修羅場をくぐっている」と説明した。これまでどうしても埋まらなかったピース。それが浅尾だった。
これまでも投手力で競り勝ってきたチームは、8回マドリガル、9回岩瀬とつないで無失点リレーを完成。浅尾1人が帰ってきただけで、本来の形を取り戻した。わずか1点差を守り、これで巨人戦4連勝。高木監督も「昨日1つ勝って何とかと思っていた。昨日と違った意味でしびれるゲームだったんじゃない?」と大喜びだ。
浅尾は復帰戦で打球を2度も体に当てたが「腫れ?
もう大丈夫です。治りました」とケロッとしたもの。右肩の状態も「そんなに変わらない」と心配なさそうだ。指揮官が期待していた浅尾-マドリガル-岩瀬のリレーが本格的にスタート。2桁借金にあえいでいたチームが、浅尾の復帰で息を吹き返した。【桝井聡】



