<ソフトバンク3-4オリックス>◇13日◇ヤフオクドーム
最下位脱出、4位浮上!
オリックスが、糸井嘉男外野手(31)の決勝打で3連勝を決め、6月25日以来の最下位脱出に成功した。5回1死一、三塁からの先制二塁打に2盗塁と大暴れ。4点を投手陣も4投手のリレーで1点差を逃げ切った。今日14日にも勝率5割復帰。のりにのってるオリ達が、混パをかき回す。
つられるもんか、とバットをかぶせた。オリックス糸井が強引に先制打を放った。5回1死一、三塁。1ストライクからの2球目だった。バッテリーが空振りを狙った高めのつり球を、上からフルスイングでたたいた。打球は大きな弧を描き、左中間の真ん中でバウンド。悠々到達した二塁上で、糸井は控えめに決めポーズだ。
「見逃せばボールだったかもしれません。無理やり持って行った。先制点がほしい場面だったので、しっかり打ててよかったです」
この回一挙4得点の火付け役となった糸井は、走っても2盗塁。チームトップの16盗塁をマークし、相手先発パディーヤをいらつかせた。打っても走っても絵になる男が、チームを引っ張った。
5月3日の右膝負傷など忘れてしまう活躍だが、試合前にはアイシングとテーピングを欠かさない。爆発的な身体能力を発揮できるのは、入念なケアがあってこそ。それでも「大丈夫やけど(トレーナーから)やってくれって言われてるから。めちゃくちゃ冷やしたいけどね」と冗談でかわすのが糸井流だ。
超人はケアと同時に、底知れない打撃への探求心を持つ。興味を持てば積極的に試し、理想の形を追い求める。バット1本でも同様だ。やや重いバルディリスのバットを使って練習する日もあれば、自身のバットでも日によって少しずつ違うものを選択する。千葉で使った白のバットから「気まぐれで」替えた赤バットが殊勲打を呼んだ。
6月25日以来の最下位脱出を果たし、借金完済にも王手をかけた。最下位が借金2という混パで、下克上を狙うオリックスの存在感が、にわかに際だってきた。森脇監督は「我々は挑戦者。1戦1戦しっかり戦っていく」と気を引き締めた。今季初の同一カード3連勝を目指し、気持ち新たに試合に臨む。【池本泰尚】



