<中日2-1巨人>◇14日◇ナゴヤドーム

 まさかの3連敗だ。巨人が序盤から攻め立て、チャンスを次々につくったが、ことごとくフイにした。1回1死三塁から始まり、4回は無死二、三塁。さらに5回は1死満塁としたが、ホームが遠かった。この3連戦で奪った得点はわずかに2点。中日には3年ぶりの3連戦3連敗となった。今日15日からの2位阪神との3連戦(甲子園)に向けて、勝負強さが欲しくてたまらない。

 また点が入らないのか。5回、1死満塁から三ゴロを打った村田は天を仰いだ。併殺打で一気にチャンスを失った。「満塁でゴロじゃ話にならない。(打った球の)選択ミスです」。粘って高めの球を投げさせようと考えてはいたが、外角低めのボールになるスライダーに手を出し、思うようにはいかなかった。この日は、村田の併殺までに、ことごとく得点機を逸してきた。嫌な流れは、どんどん増幅していった。

 最初のチャンスは1回1死三塁。坂本が打席に立った。中日は二塁手が前進守備で、遊撃手は定位置という変則フォーメーションを敷いてきた。遊ゴロでも先制点を奪える場面だったが、空振り三振に終わった。「内野ゴロを打つのも難しい部分がある。なんとかバットに当てようと思ったのですが…」。結果は出せなかった。

 最大のチャンスは4回だった。無死二、三塁で、高橋由、長野に打順が回った。しかし、連続して内野ゴロに倒れた。長野は「外野フライだったり、最低限のことができていない。点を取っておかないと、こういう展開になる」と、好投した小山を援護できなかったことを悔やんだ。

 だが、試合後の原辰徳監督(54)の表情は穏やかだった。打線のことを聞かれると「やっぱり、このチームは途上のチームだなと。上積みしなければいけない。非常に課題のあるチームですね」と、少し笑みさえ浮かべながら口にした。「当然、個の力が上がれば、チーム力が上がるというのは歴然としている」と、個々の選手が研さんを積まなければいけない考えも示した。

 原監督は昨年の日本一に輝いた際の会見でも、チームは発展途上だとした。その時から半年、レベルアップした部分は当然あるが、まだまだ足りない部分が見えた。常々「ネガティブになってはいけない。何事も前向きに考えないと、いいアイデアは浮かんで来ない」と言う原監督だけに、課題が見えたことを喜びと捉えたのかもしれない。

 3連敗が何も生まなかったわけではない。少なくとも、選手たちの闘志には火がついた。この日、9試合ぶりにマスクをかぶったキャプテン阿部は「チームみんなで、なんとかしようという雰囲気が出てるので、切り替えてやりたい」と、ムードは悪くないことを感じ取った。今日から2位阪神との決戦。名古屋でかいた恥を甲子園ですすぐ。【竹内智信】