<オールスターゲーム:全パ1-1全セ>◇第1戦◇19日◇札幌ドーム
広島のエース前田健太投手(25)が、球宴の舞台で楽天田中将大投手(24)と初めて「同世代対決」した。1回に出場3度目にして初失点したが、先発での投げ合いを満喫。ライバルとの対決で刺激を受け、逆襲を期す後半戦へ弾みをつけた。
ライバルには負けられない。前田健は、真っすぐ勝負を貫いた。1回1死、松田に三塁打を打たれても、糸井にストレートを続けた。詰まらせたものの、遊撃のグラブをかすめる適時打を浴び、球宴出場3度目で初失点。だが全パの先発、楽天田中が速球で押すのを見て「疲れるまでど真ん中の真っすぐで行こうと思っていました」と最速151キロのストレートで押した。
2回1失点で、70、71年の江夏以来となる2年連続MVPは逃したが、表情には満足感が漂った。
前田健
いい投球は見せられなかったけど、いい感じで投げられました。
待ちに待った投げ合いだった。田中とは、同じ88年生まれで、06年ドラフトでプロ入りした同期。交流戦で投げ合う機会は、これまで1度もなかった。前田健が1軍に定着した08年以来、毎年どちらかが交流戦で広島-楽天戦に登板するものの、相手の登板日がずれていた。田中とは普段からメールをやりとりするなどして、対戦が実現することを待ち望んできたが、球宴という大舞台でようやくかなった。
同級生のライバルの存在は気になる。「WBCがあって、それまでよりも気になるようになった。(巨人沢村、坂本と)4人で一緒だったので(結果などを)注目して見るようになった。同級生で投手がいるのは、刺激になる」と話す。
今季、42イニング連続無失点記録をつくった田中のスケールの大きさは知り尽くしている。「弱点がないところがすごいところ。普通じゃなくて、すべてがレベルが高い」と認める。
負けたくない好敵手との初対決は、田中に軍配があがった。しかし、登板後は良き友に戻り「お互い先発できて良かった。注目される世代だし、これからも切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたい」とエールを送った。MVPを獲得した沢村も含め、同世代から受けた刺激を逆襲を狙う後半戦への糧にする。



