<オールスターゲーム:全セ3-1全パ>◇第2戦◇20日◇神宮

 珍しく真っ向勝負でいった。全セの2番手で登場したヤクルトの「ライアン」こと小川泰弘投手(23)は、7つの球種中4種類しか投じなかった。「かわすよりも、真っ向勝負がオールスターの醍醐味(だいごみ)だと思いました」と、多彩な変化球を交えて打ち取るスタイルは“封印”。直球主体で、2回を無失点に抑えた。「小さい頃からテレビで見ていた人と野球ができて幸せだと思った」と夢舞台を満喫した。

 セのハーラー単独トップ10勝を挙げていても、初の球宴は「学びの場」と表現する。阪神能見には「フォークをどんな場面でどう使うのが効果的か」を聞いた。他投手のキャッチボールも「フォームの勉強になる」と貴重な教材だ。

 中でもくぎ付けになったのが「マー君」だった。第1戦で、中2日ながら150キロ以上を連発した楽天田中に「直球でガンガン押す。フォームが力強くて体の力全てが球に伝わっている。日本のエースと思った」と心を奪われた。「近づけるよう頑張りたい」と新たな目標となった。

 だからこそ、小川も攻めた。日本ハム中田には直球を続けて右飛に、大谷も初球直球後のカットボールで二ゴロに仕留めた。全身の力が球に伝わるようにと、バックスクリーンの投球映像で肩の開き具合を確認しながら修正。単なるお祭りでは終わらせなかった。

 菅野、藤浪に負けない投球を見せ、本拠地での球宴で勝利投手になった。それでも「1つでも多く学んでプラスアルファできれば」と学習意欲は尽きない。最下位のチームを救うべく、球宴の経験もプラスに変えていく。【浜本卓也】