初出場の球宴でファンを沸かせている日本ハムの大谷翔平投手(19)が、東北のための賞金ゲットに意欲を見せた。21日、都内のホテルで取材に応じ、今日22日の球宴第3戦(福島・いわき)で、表彰選手として賞金を手にすることがあれば、寄付などの形で、被災地の復興支援に役立てたい考えを明かした。途中出場が見込まれる岩手県出身の新人が、東北でも魅せる。
生まれ育った東北への思いを、プレーに変えてグラウンドで表現する。大谷は、福島・いわきで行われる今日22日の球宴第3戦へ向け「頑張っているところを見て、何かを感じてもらえたらいいです。(プレーを見て)野球を始めたり、プロ野球にあこがれたりしてもらえたら」と、決意を新たにした。
具体的な支援策も検討している。球宴では各試合の表彰選手には賞金が贈られ、東日本大震災のあった11年の球宴では、チームメートの先輩稲葉が、MVPを獲得して賞金300万円全額を宮城県スポーツ少年団に寄付している。大谷は「(賞を)取れるか分からないけど、僕も(寄付を)考えたいと思います。まずは取れるように頑張りたい」と力を込めた。
初戦は投手として157キロを投げ、その後は左翼の守備に就く「二刀流」で地元札幌ドームを盛り上げた。神宮で行われた2戦目は、高卒新人史上初の1番打者として、初回に球宴初安打。舞台は、ゆかりのある東北へ。第3戦は途中出場が濃厚だが、試合展開によっては個人賞を獲得するチャンスは十分にある。また3戦を通じ、ファンに夢や希望を与えた選手に対し特別賞が贈られることも決まっており、「二刀流」ルーキーへの期待はぐっと高まる。
自信も深めている。全球ストレート勝負した初戦を振り返り、「ストレートでしっかり投げられたのはよかった。(自分は)困ったらストレート(の投手)。自信にはなる」と手応え。スタメンを外れる今日の第3戦は時間的なゆとりも生まれるため「ベンチで先輩にいろいろ聞いてみたいです。勉強できると思います」と、序盤は“取材活動”に精を出すつもり。東北のため、そして自身のために、最終戦でも光り輝く。【本間翼】
◆球宴の個人賞
各試合で最優秀選手賞(1人)が300万円、敢闘選手賞が100万円。選考者はセ、パ両リーグの統括、記録部長が務める。今年の第1戦の最優秀選手賞は巨人沢村、第2戦は阪神新井貴が受賞している。過去の高卒新人のMVP受賞は86年の西武清原のみ。



