中日高木守道監督(72)が21日、大逆転Vへ40勝20敗ノルマをぶち上げた。残り60試合、借金9の3位で迎える後半戦に頭の電卓をはじいた。「2勝1敗ペースだな。それでも貯金は11しかできんのか。まあ阪神は抜けるか」。それでも首位巨人に届くのかが微妙なのが不満な様子。直接対決で巨人をたたく必要性も感じていた。

 「うちはなんと言っても巨人に勝たないかん。親会社もそれを求めとる。同じ1勝じゃない。それで去年は権藤さんとケンカしたって書かれたけどね(笑い)。名古屋で3連勝した時も、今まで見たことがないぐらい盛り上がっとった」

 どこに勝っても「1勝は1勝」の持論で、エース吉見を巨人戦に起用しなかった権藤前投手コーチとのバトルも振り返りつつ、巨人戦には特別な意味があると強調した。その象徴が12日からの3連勝で、球宴前ラスト6試合を5勝1敗で終える勢いになったと力を込めた。巨人を倒せばチームが元気になる。40勝20敗以上の好成績も可能との計算だ。

 打倒巨人を果たすべく、後半戦は極端なG戦重視ローテを組んだ。26日からの3連戦をはじめ、7、8月の巨人戦3カードはいずれも週末。金曜日の初戦はエース格でG戦2勝の大野を立て、2戦目以降もカブレラ、山井のパワー投手を投入する。「巨人をたたきにいって逆にやられたら惨めやけどね」。自虐ジョークで笑わせたが、目はギラつきっ放し。巨人に現在5連勝中の自信もあるのだろう。野望実現へ、72歳が大勝負をかける。【松井清員】