<巨人8-4広島>◇24日◇東京ドーム
エースが帰ってきた。巨人内海哲也投手(31)が7回7安打3失点の粘りの投球で、今季7勝目をマークした。「打たれはしましたが、ペナント前半戦のようなどうしようもない投球ではなく、少しは修正できた。周りはどう見るか分かりませんが、自分は収穫がある試合ができたと思います」と、手応えを強調した。
汚名返上をかけたマウンドだった。前半戦の最終登板となった12日の中日戦は4回もたずに5失点KOを食らった。「投げてみないと(調子が)分からないような状態が続いていた」。安定感を持ち味にする左腕が迷走した。だからこそ「後半戦は、その分を取り返さないといけない。そういう強い気持ちを持って調整してきた」と、期する思いがあった。
立ち上がりは少々つまずいた。先頭菊池に初球を二塁打されると、1死三塁から梵に投手強襲の適時打を浴びた。8球で先制点を許した。登板前、阿部が「同じ球種を何球か続けてもいい。本来の強気な投球を引き出してあげたい」と、話していたように、真骨頂はここからだった。2死とし、広瀬には3球目から3球連続チェンジアップで揺さぶり、最後は137キロクロスファイアで二飛に仕留め、最少失点で切り抜けた。
原点に立ち返った。球宴期間中に、好調時のフォームの静止画像と現状を見比べて修正に取り掛かった。「ニュー内海?
いや、帰ってきた内海です。ウルトラマン的な感じですかね」。進化だけを追い求めてきた日々の中で、あえて過去の自分を手本にして本来の姿を取り戻そうとした。
ペナントの潮目に突入していく後半戦の初戦。「今日も野手の方に助けてもらいました」と、感謝した上で「完璧な投球をしていくための第1段階と捉えて次の登板につなげていきたい」と、前を見た。3分で姿を消すウルトラマンとは対照的に、内海はここから最後まで存在感を発揮し続ける。【為田聡史】




