<中日4-9阪神>◇25日◇ナゴヤドーム
虎の新オーダーが苦手も鬼門も一掃だ。2番今成亮太捕手(25)、8番日高剛捕手(36)を据えた布陣で、11年以来得点できていなかった中日山井を2回途中で8失点KO。これまで苦しんだナゴヤドームでは6年ぶりの3連戦3連勝。連勝も初めて5に伸ばした。猛虎の次の餌食は巨投や!
巨人との直接対決を前に猛虎打線が最高潮に仕上がった。開始からわずか2イニングで苦手山井をのみ込んだ。初回に2点を先制すると、圧巻だったのは2回の連打だ。2死満塁から鳥谷が左前に適時打を放つと、マートンは初球を左前へ、さらに新井貴、福留と4連続タイムリーで一挙6点を奪った。
和田監督
きょうは非常に積極的というか。(5打点の)新井貴に限らず、好球必打、甘い球を一発でしとめるという打撃ができていたんじゃないかな。
指揮官は電光石火の連打に手ごたえを感じていた。2回途中で8安打を浴びせ、山井を8失点KOした。2回までのヒット9本のうち、8本は第1ストライクを振ってのものだった。初回の6打者は全員第1ストライクを打ってでた。積極的に振って、確実にしとめる。理想的な攻撃で、昨季から9試合連続で無失点に抑えられていた難敵をめった打ち。2番にライト今成を起用、8番捕手には日高を入れた。初回に今成が猛打火付けの右前安打を放つと、2回には日高が好機を広げる右前安打。新オーダーもピタリはまった。
和田監督
苦手意識?
まったく。普通に入ってくれるようになっているから、その結果だと思います。
散々、苦しめられてきたナゴヤドームで中日戦ビジター5年ぶりの勝ち越し。今の和田阪神にとって「鬼門」は過去の言葉になった。1つの大きなポイントとみられていた名古屋での3連戦を最高の結果で乗り切った。この日は人工芝の負担を考慮して、福留、西岡、マートンら主力を途中で交代させることもできた。万全の状態で巨人戦に突入だ。
和田監督
1週間前くらいから振り返ると、巨人がどうこうじゃなく、うちが勝っていくしかない状況だったんで。そういう意味では良い形で東京ドームに入れると、思っています。
指揮官が振り返ったように後半戦に入り、打線が停滞した。今月9日には自力優勝が消滅し巨人に優勝マジックが点灯。同14日には今季最大9ゲーム差をつけられた。だが、故障していた福留、西岡が戦列に戻ると瀕死(ひんし)の猛虎がよみがえった。ここ9試合を8勝1敗と驚異的なペースで勝ち続け巨人のマジックを消した。5ゲーム差まで詰め寄った。いざ、逆転ドラマの待つ東京ドームへ。ゲーム差も、チーム状態も、ライバルとの決戦にふさわしい状況が整った。【鈴木忠平】



